2011年01月31日

『ソーシャルネットワーク』レビュー

『ソーシャルネットワーク』
原題:The Social Network
製作国:2010年アメリカ
上映時間:120分
映倫区分:PG12
監督:デビッド・フィンチャー
脚本:アーロン・ソーキン
原作:ベン・メズリック
撮影:ジェフ・クローネンウェス
音楽:トレント・レズナー、アティカス・ロス
キャスト:ジェシー・アイゼンバーグ、アンドリュー・ガーフィールド、ジャスティン・ティンバーレイク、
ジョセフ・マッゼロ、ルーニー・マーラ、アーミー・ハマー、マックス・ミンゲラ

レビュー(☆☆)

アメリカのある調査で”親友と呼べる人は何人いるか?”という問いに、
平均0.79人という結果が出た。

平均しても、1人未満しかいない(T ^ T)

親友の定義はさておき、メール、携帯電話、ツイッター、SNSと
あらゆるコミュニケーションツールが揃っている現代で、
本当の友達が誰もいないなんて(ーー;)
ピュ〜(風)…{{{{(;>_<)}}}}…サムイ…

映画『ソーシャルネットワーク』は、世界最大のSNS「Facebook」の創設者
マーク・ザッカーバーグの半生を、『セブン』『ファイトクラブ』の
デビッド・フィンチャーが映画化。

「Facebook」は、世界で5億人に広がり、マーク・ザッカーバーグは
26歳にして総資産3200億円を手にしたと言われている。

この映画を観てすぐ、英会話のグループレッスンで
『「Facebook」の映画を観た』
と、言ったら、40代のオジさん、オバさんは、何の事か判っていないようなので、
『日本のmixiようなもので、世界中で5億人が利用しているSNS』
と説明したら、益々、目が点( ゚д゚)ポカーンの状態だった。

オイラも映画を観たときは、「Facebook」の何がスゴいかのか
サッパリ判らず、家に帰って「Facebook」に登録して使ってみた。

実名登録して写真やプロフィール(学歴や会社名、生年月日)などを
入れて既に登録している知り合いや友達に申請して承認されると、
友達の友達がどんな人か、友達がどんな活動をしているのか見る事ができる。

これの何が楽しいのか、なにが良いのかちっとも判らず、
ネガティブな懸念が湧いて来る。

これって、例えば、オレオレ詐欺グループみたいな悪い奴らの
イエローページみたいな使われた方はしないの?

プライバシー設定も細かく出来るかも知れないけど、
最近、どっかのホテルのアルバイトの女子大生が、
サッカー選手と女性タレントの密会をツイッターで呟いて問題になったら、
あっと言う間に2ちゃんねるで、その女子大生の経歴や写真がアップされて
血祭りに上げられていたみたいにならない?
なんか怖い(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル…


映画の話に戻ると、「Facebook」自体がパラダイムシフトを引き起こすような発明とも思えず、
マーク・ザッカーバーグは、カリスマというより、ただのオタクで他人と共感できない
アスペル君なだけでは?(ё_ё)と、
何の感情移入もできず、なにが面白いのかサッパリ判らなかった。


超ハイスピードのセリフまわしや編集のテンポとかは、
とても計算されて120分の尺の割には飽きずに見れる。

しかし、マーク・ザッカーバーグは、自らのリスクを顧みず冒険をしたりすることもなく、
彼女に振られる以外は大した挫折もなし、友の裏切りと言っても、大金が絡んでいるから、
弁護士を雇って話が複雑化しているだけで、早い話がその辺に転がっているようなお話だ。

つまり、なんのカタルシスもない。
と感じるのはオイラだけか?

「ナップスター」創設者のショーン・パーカーの方が、人間くさくて
オタクのマーク・ザッカーバーグより、はるかにカリスマ性があり映画的だ。

マーク・ザッカーバーグは、成功と引き換えに、たった一人の親友を失った。
しかし、それにどれほどの意味があるのか読み取れない。
時流に乗って成功した、頭のいいガキどもが、ずる賢い大人たちの
手のひらでの上で、踊らされているようにしか見えないのだ。

大体、この映画の一番の山場はどこなんだ?
ハーバード大の学長のシーンは、面白かったが。。( ̄ε ̄)

5億人のユーザーがいても、3200億円の金が転がり込んでも、
それはPCのディスプレイに表示された、ただの数字の羅列のようで
なんの現実味もない。

つまり、目が覚めたらぜんぶ夢でしたくらいの説得力しかないように
感じるのだが、アカデミーやゴールデングローブの審査員が
この映画のどこに魅力を感じているのか理解できない。

それにスタンリー・キューブリックの後継者と言われていた
デビッド・フィンチャーがなぜ、こんなひねりのない映画を
撮ったのか、スゲー不思議(@_@)

平均0.79人の親友しかいないのに、5億人と繋がって友達ごっこするより、
『ファイトクラブ』でぶん殴り合っている方が、”生きている”って
気がするぜヽ(`Д´)ノ 全然、関係ないけど(^_^ゞ

オイラの「Facebook」の友達の登録人数、現在、2人(ーー;)
ピュ〜(風)…{{{{(;>_<)}}}}…サムイ…





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映画批評(やや辛口)
   
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Posted by アイスH at 10:03│Comments(1)☆☆レビュー
この記事へのコメント
初めまして。
自分も今日、途中まで見ました。なんか早口で喋る外人が
出ているなと。ちなみにザッカ―バーグはググるまで知りません
でした。ハッキリ言って、大学で自業自得の嫌われ者が、ある時
変わり始めて、いろいろ失敗したけど、でも成功したんだぜって
話ですよね。今はジョブスの映画を上映していますけど、自分は

>つまり、なんのカタルシスもない。
>と感じるのはオイラだけか?

と思ったのはザッカ―バーグが、目に見えるアイディアと
一人孤高に戦ったジョブスと比べると、若すぎると思います。

つまり苦労が伝わってこないし、挫折感や共感すら生まれない。
多分自分が東大生で、周りがバカに見えて、ある日自分の彼女に
フラれたら、少しは気持ちは分かるかも知れないけど。

一方でジョブスも人間としてはダメだけど、何かこうカリスマ性や
不幸な影が漂うのが、哀愁のあると言うか・・・それに何よりも
ビル・ゲイツと戦って、生涯を終えたってのが説得力があるし、
ザッカ―バーグは存命で、おそらくアカデミー賞ってのは彼が
ユダヤ系だからだろうと思いました。出来レースですね。
Posted by ななしのゲーマー at 2013年11月06日 23:12
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