2012年10月20日

『アウトレイジ ビヨンド』レビュー

『アウトレイジ ビヨンド』
製作年 2012( 日本)112分
カテゴリー:バイオレンス、アクション、ヤクザ映画
スタッフ:
監督・脚本・編集: 北野武
プロデューサー: 森昌行、吉田喜多男
撮影: 柳島克己
映倫区分 R15+

キャスト:ビートたけし、西田敏行、三浦友和、加瀬亮、中野英雄、松重豊、小日向文世
     高橋克典、桐谷健太、新井浩文、塩見三省、中尾彬
レビュー(☆)

前作のアウトレイジのレビューでも書いたが、

オイラは映画監督 北野武の大ファンである。。。(-。-)

しかしながら、前作のアウトレイジのレビューでも、

散々”何のひねりもないヤクザ映画”と、こき下ろした映画の

続編である『アウトレイジ ビヨンド』は

”何のひねりもないヤクザ映画”をさらに陳腐なストーリーで

意外性のカケラもない駄作としか言いようがない。


(これは単に個人の意見です)←と書いてみたが、

オイラはプロの映画評論家でもなんでもないが、

プロの評論家は本当に大変だと思うよ( ̄‥ ̄) = =3


どんな駄作でも、本音でボロカスに書き過ぎると

試写会にも呼ばれなくなるどころか

仕事が来なくなってしまうからね。

誰も本気の評論なんてしていない(;´д`)トホホ…


日本映画で、しかも世界の北野作品ならなおさらだ。(ーー;)



オイラが思う北野作品の最大の魅力は、”省略”と”寡黙さ”だと思う。

初期の作品ではムダなシーンはすべて吹っ飛ばしてしまう心意気と

意味のない説明的なセリフなどない寡黙さが

作品全体に緊張感を与えていた。


寡黙なアウトローの男がジッと見つめる視点に、

観客は予期せぬバイオレンスや”死の匂い”を感じるのだ。


特に初期のバイオレンス3部作

『その男、凶暴につき』、『3-4X10月』、『ソナチネ』を観たことがある人なら

北野武の衰弱ぶりに絶望的にすらなってしまうと思う。


生活がかかっているプロの評論家たちは、

前作に比べてストーリー性があるだとか、役者がいいとか

無理やりほめているけど、誰かハッキリ言ってやれよ。

北野武には、もう暴力映画なんか無理だと(≧∀≦)



『バカヤロー(#`Д´)』『テメー ( ̄□ ̄メ)コノヤロー』とか

いくら喚いても、そんなモノは暴力でもなんでもない。

大体いまどき、あんなに簡単にバンバン人殺すヤクザなんていないし。。。


唯一前作で興味深いキャラクターだった加瀬亮演じるインテリヤクザも

急にIQが下がって、『テメー!ブッコロスぞΣ(`□´ ;)!!』って

キャンキャン吠える頭の悪い人になってるし(笑)


特にダメなのが、小日向文世演じる刑事が”狂言回し”になって

西と東のヤクザを操って無理やり抗争を起こして、

予定調和的にヤクザが大量に殺される

何のひねりもないストーリーだ。

いくらなんでも、みんな頭悪過ぎだろー( ̄□ ̄;!!


セリフも映像も説明的で、初期の作品の斬新さなど影も形もない。

と、また、散々こきおろしてしまったが、

北野武ももう歳なんだから、滑舌も悪くなって

凄みがなくなるのは仕方ないよなあ。。。(-。-)


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ヤクザ社会の高齢化をテーマにした最高に笑えてシニカルな話が満載のマンガだ。


無理やり暴力映画作ろうとするより、

ピッタリな話だと思うけどなあ(○ ̄∀ ̄)ノ

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Posted by アイスH at 14:37│Comments(0)☆レビュー
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