2011年04月04日

大津波

一体何が起きたのか?
なぜ、そんなことが起こったのか?
なぜ、大勢の命が失われたのか?

答えはない。
しかし、問わずにはいられない。
なぜ?と。。。


3月11日
あの日、大勢の人たちの命を巨大な波が一瞬に全てを飲込んでいった。
そこには、平凡で穏やかな生活があった。


ある人は、波にのまれて固く繋いだ手が離れ
一人は助かり、愛する人は帰らぬ人となった。

ある人は、『俺はここにいる。お前は逃げろ』と言った。

また、ある人は、高台で難を逃れ、自分の街が
真っ黒な波に押し流されるのを呆然と見ていた。

なぜ?
答えはない。




大震災から、3日間はただ呆然とテレビを朝から晩まで観ていた。
パニック映画のシーンみたいな映像が、本当に起きたことなのだ。

そのうち、自分の感覚が麻痺して
恐ろしいのか、悲しいのか、怒っているのか
分からなくなってしまった。

ただ、とてつもない無力感に襲われる。

何かをしなければ!!
でも、何を?
募金はした。

後は?



大勢の人たちの命が一瞬に失われた。

多くの人達は、平凡で何事もなく生涯を終えるはずだった。

普通で平凡な生活がどんなに尊いことだったか。。。。




昔観た映画『普通の人々』の主人公の少年は、
嵐に巻き込まれ転覆したヨットに掴まり
兄と励まし合いながら、助けを待っていた。

しかし、兄は力尽きて、帰らぬ人となった。
少年は、生き残った事に負い目を感じる。

なぜ、自分よりも、遥かに優秀で強い兄が死んだのかと。。。

嵐の中で、つないでいた兄の手が離れた。
なぜだ?

ある日、心を閉ざした少年は、精神科医の男に
行き場のない感情をぶつける。

「なぜ、手を離した?」
「疲れたからだ」

「なぜ、自分よりも強い兄が死んで自分が助かった?」
「おまえの方が強かったからだ」



大勢の命が失われたことには理由はない。
でも、それはただの言葉だ。

なにが起きても、生き続けることには理由がある。
これも、ただの言葉でしかない。


行動だけが全てだ。




被災地の気仙沼で、船を流された漁師のインタビュー。

「また、漁業を続けるか?」の問いに

『俺は、やる。俺は60過ぎだけど、また、俺はやるよ』



どんなに打ちのめされても、必ず立ち上がれる。
そう信じる。



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Posted by アイスH at 06:18 │日記