2010年04月19日

ジョージ・クルーニー主演『マイレージ マイライフ』レビュー

『 マイレージ マイライフ』
製作年 2009( アメリカ)109分
カテゴリー:ドラマ
原題: Up in the Air
監督:脚本:ジェイソン・ライトマン
原作:ウォルター・キム
キャスト:ジョージ・クルーニー/ジェイソン・ベイトマン/ヴェラ・ファーミガ/アナ・ケンドリック/ダニー・マクブライド
レビュー( ★★★☆☆)

“バックパックに入らない人生の荷物はいっさい背負わない”をモットーに年間322日間も出張し、リストラ対象者にくびを言い渡す仕事をしているライアン・ビンガムは、リストラ宣告人というヘビーな仕事をしながら、他人とは関わらず、結婚願望もなく、お気楽に生きている。

毎日、全く無駄のない動きで空港のゲートを通り抜け、ホテルでは会員優先の特権を活かし、行列を尻目にチェックインし、人との深い関わりを持たず、しがらみとは無縁のお気楽な彼の密かな夢は、マイレージを1,000万マイル貯めること。

そんなある日、新入社員ナタリーが発案したコスト削減のネットを使ったリストラ宣告を会社が取り入れたため出張は一切禁止という命令が下る。
彼は、ネットリストラ実現するまでの間、新入社員の実習を兼ね、彼女と出張をする羽目になる。それと同時に、ホテルのバーで知り合った同業者の女性アレックスの”お気楽な関係”やライアンの家族とのつながりに微妙な変化が生じて来て、彼は、”何も入っていない彼の空っぽのバックパック”に何を入れるべきか、考え始める。

映画の前半は、ライアンの風変わりな生活と、ある種の哲学のようなこだわりぶりが楽しめるが、中盤あたりから何かしっくり行かない居心地の悪さを感じた。

それはたぶん、ライアンのキャラクターの造形が浅く、どこか思慮深そうにみえてしまうジョージ・クルーニーと、ただ軽く空っぽなだけのライアンのキャラクターのギャップだと思う。

ジョージ・クルーニーがミスキャストだと言っているのではない。
物語の前半部では、しがらみから逃れ、自由にお気楽に人生を楽しんでいる男にしかみえないのに、中盤あたりからリストラ宣告人という職業に彼なりの確固たる誇りと哲学を持っているのがわかる。
そんな男が何の理由もなく、ただ軽く空っぽな人生を送れるはずがないと思うからだ。
その辺の違和感(-_-)

映画の中で、新入社員ナタリーに、『なぜ地に足が着いた生き方をしないのか?』と問われても、ライアンは『きっかけは、ただ、一人になりたかっただけ』と言うだけで、説得力がない(-_-;)
そこがこの映画の骨子なのに。。。
そこを隠すのはいいが、彼の家族との関係とか過去の出来事などで観客に提示しないと、物語の底が浅く感じてしまうface15

ジョージ・クルーニーが、いい演技をしていた分、どっち着かずのキャラクター設定が残念face03


オイラも高校時代、『俺は、なんのシガラミもない生き方をしよう』と思っていて、高2の進路調査の希望進路の欄に『木こり、または詩人』と書いて、担任の先生にひどく怒られたface07

”木こり”と”詩人”は、深い森の小屋に一人で住んで斧で木を切り倒したりしながら、詩を書いて暮らしているのをイメージして書いたんだけど、先生が真面目に書けと言うので、成績は学年で後ろから数えた方が早い程悪いのに『東大に進学』と書て出したら、また、担任に呼ばれて、
『東大って何?』と聞かれたので
『先生!東大とは東京大学のことですよ』と元気いっぱいに答えて、あきれられた(;´д`)トホホ…

さすがに木こりにも、詩人にもなれなかったが、30過ぎても、『俺は子供も嫌いだし、結婚なんかするつもりはないから、結婚したいなら別の男を探せよ』とこの映画のライアンと全く同じようなセリフを、当時付き合っている彼女や、今の嫁にもワザワザ言って、お気楽な人生を送っていた。

そんなオイラも、なぜか結婚して今では子供もいるが、結婚して判ったことは、”何事も頭の中で考えていただけでは判らない”ということだ。
実際にやってみたら結婚生活も意外といいし、何よりも子供が生まれたら自分でもビックリくらい可愛かった。
予想がつかないから人生は楽しいface02

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Posted by アイスH at 18:14 │映画レビュー