2010年07月25日

『プレデターズ』レビュー

『プレデターズ』
製作年 2010( アメリカ) 107分分
カテゴリー:SF、アクション
監督: ニムロッド・アーントル
製作: ロバート・ロドリゲス
映倫指定: PG12
キャスト:エイドリアン・ブロディ、アリシー・ブラガ、トファー・グレイス、ルイ・オザワ、ウォルトン・ゴギンズ、オレッグ・タクタロフ、マハーシャラルハズバズ・アリ、ダニー・トレホ、ローレンス・フィッシュバーン
レビュー(★★☆☆☆)

『プレデター』シリーズの最新作、『プレデターズ』を見た。

’97にアーノルド・シュワルツェネッガー主演で大ヒットした『プレデター』のリメイクかと思っていたら、

タイトルを良く見たら『プレデターズ』と複数形ではないか( ̄○ ̄)

ストーリーは、傭兵のロイスが目を覚ますと、空中を落下中!!( ̄□ ̄;!!

彼はなんとかパラシュートを開いて、見知らぬジャングルの中に降下する。

そのジャングルには彼と同じような体験をし、辿り着いた、傭兵、囚人、日本人の殺し屋、メキシコの暗殺団一味など、

バラバラな経歴の持ち主たちだった。

一体誰が何の為に??(@_@)

やがて、彼らは自分たちがプレデターの狩りの獲物として惑星に連れてこられたことが判明。

生き残りをかけたプレデターとの壮絶な闘いが始まる。

という内容だが、オイラは『プレデター』シリーズを全部みたが、’97にアーノルド・シュワルツェネッガー主演がNo.1で

この次が、今回の『プレデターズ』かな(´∇`)

ただし、予想通りに戦闘軍団が、プレデターズの餌食になるストーリーは、新しいアイデアも、驚くような仕掛けもなく予定調和的に物語は進む。

ただ、この映画も、前作の『プレデターズ vs エイリアン』同様に、何も考えず見れば、それなりに楽しめる。

もう、エイリアンの素顔を見たぐらいでは、誰も驚かないので『プレデターズ』の生態とか、もっと突っ込んだ内容があれば

より(・∀・)イイ!!って感じがした。

でも、そもそも、このての映画にそんなことを、誰も期待していないか( ´⊿`)y-~~

日本のヤクザが日本刀で、プレデターと対決するシーンは、.。゚+.σ(・∀・)゚+.゚カコイイ!!





  

Posted by アイスH at 16:05映画レビュー

2010年07月11日

『アウトレイジ』レビュー

『アウトレイジ』
製作年 2010( 日本)109分
カテゴリー:バイオレンス、アクション、ヤクザ映画
スタッフ:
監督・脚本・編集: 北野武
プロデューサー: 森昌行、吉田喜多男
撮影: 柳島克己

キャスト:ビートたけし、椎名桔平、加瀬亮、三浦友和、國村隼、杉本哲太、塚本高史、中野英雄、石橋蓮司、小日向文世、北村総一朗
レビュー(★★☆☆☆)

最初に誤解のないように言っておくが、オイラは北野武監督のファンである。

初期のバイオレンス3部作『その男、凶暴につき(1989年)』、『3-4X10月(1990年)』、『ソナチネ(1993年)』には、

それまでの日本映画にはない、異質の死の匂いと狂気があった。

かつて北野武はインタビューで、「初期の監督作品の頃は、いわゆる名画や巨匠の作品は全く観たことがなかった」というようなことを語っていて、オイラは、初期の作品の客に媚びない覚めた視点は、そういうことかと妙に納得したことがある。

映画監督になる人は、もちろん映画狂である。
なんとなく友人の紹介で映画監督になったという人はいない。
別の言い方をすれば、映画監督になる人は、映画オタクである。
オタクって、色々と凄い知識やこだわりを持っているけど、その如何にも、っていう博識ぶりが
ウ(; ̄д ̄A …ウザイってことが結構ある。

それが初期の北野作品には、全くなかった。

売れてる役者は出さず、客を突き放すような独特のリズムは、既成の映画理論などには塗れていない、北野武の感性から生み出されたものだと思う。

頭でっかちな映画理論とか演出法なんていうのを知らない分、北野武の剥き出しの感性で撮った映画が初期のバイオレンス3部作だった。

だから、それまで世界中の誰もやったことがない(たぶん)、銃撃シーンが生み出されたのだ。

あの、どこから弾が飛んできているのか解らない唐突さに( ̄^ ̄;)ウーン、スゲー( ̄□ ̄;!!って思った。

『鮫肌男と桃尻女』の銃撃シーンは、北野武がいなかったら全く違うシーンになっていたかもしれないとオイラは勝手に思う(笑)

その頃に、キネマ旬報かなんかで、若手の映画監督が集まって『北野武は、もっと映画の演出を勉強したほうがいい』だとか、
『あのシーンの演出は解ってないね』とか好き勝手言ってる対談が載っていて、
オイラは『映画オタクのバカどもが、つまんねー常識に捕われているから、いつもでも、お子ちゃま映画しか撮れねーんだよ』
とスゲー笑ってしまった。

その北野監督が、クエンティン・タランティーノに誉められて、もっとスゲー映画を撮ろうと思ったかどうかは知らないが、
かつての巨匠の名画や名作を観て、勉強したらしい。
そんなことをしなくともいいのに( ̄‥ ̄) = =3

それが、『HANA-BI(1998年)』で、ヴェネチア国際映画祭・グランプリなんかを取って、『世界の北野』とか煽てられたあたりから、かつてのシャープさは失わてしまった。

誰か言ってやれよ。
『世界の北野とか煽てられて、客に媚びた映画撮ってんじゃねーよ』と(-_-メ)

『 TAKESHIS'(2005年)』『監督・ばんざい!(2007年)』『アキレスと亀(2008年)』と毎回ガッカリしているオイラが、
今度のたけしの映画は久々のバイオレンスものと聞いて、一瞬、期待をしたが、キャストのメンツを観て、イヤな予感がした。

で、その予感は的中した。(;´д`)トホホ…

ここまで、何のひねりもないヤクザ映画にするなら、いっその事、かつての東宝ヤクザ映画のオールスター総出演でやった方が、逆に新鮮だったかも(笑)

しかも、この映画はヤクザ映画でありながら、途中からアメリカ映画のB級ホラーを観ているような錯覚に陥ってしまった。

仁義なんかよりも、どんな斬新で残酷な殺され方をするのかという、アイデアコンテストみたいな、なんともバカバカしい話になっていた(;´д`)トホホ…

と、ボロクソに書いたが、誤解のないように、もう一度言うが、オイラは北野武の大ファンである。

だから、DVDで彼の最高傑作『ソナチネ』、BGMすらなく、全く客に媚を売らずに撮りたいものを撮りきった『3-4X10月(1990年)』を観ながら、次の北野武の傑作を待つ。

世界の北野なんて、くだらない称号はどうでもいい。
もう一度、シャープで尖った映像と、ゾクゾクするような狂気を見せてくれ。






  

Posted by アイスH at 10:00☆☆レビュー